君と楽しい思い出作りに出掛けるってくらいのつもりだったよ！実はあの小学校の遠足はさ。 他の連中もわらわら騒いでそれはもちろん楽しかったけど、一番は君と話すのがとにかく面白かった。 それなのにどうして君とは違う人生を歩もうとしてしまったのだろ…

か細いしわがれた鳴き声をあげて そのカラスは死にかけていた 小さな草むらの中で ほとんど夜の夕暮れに 僕はできれば彼に寄り添いたかった じっと見守っていると 友人か、夫婦か、兄弟か 彼とはまた別のカラスが 僕の頭のすれすれを飛んでいった すぐに そ…

コップに注いで 水道水を ゆっくりだが一息で飲む そのとき僕は 君のことを思い出していた さっきまでの夢に 君がいたからだ 君はあの時 気持ち良くさよならを言った 僕はあの時じつは 別れ時を見失っていたのだ あの別れの後で君は どんな風に生きているだ…