いすきですのブログ

いすきですのブログです。詩人になったので詩を書くブログを作りました。よろしくお願いします。メールアドレス→isuki.poem@gmail.com Twitter→@isuki_poem note→https://note.mu/isukidesu

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

6月28日の詩

響き渡る石の感覚。 拳を肩で受け止めて、 すぐに脇腹めがけてやりかえす。 奴は肘で受け止める。 骨の直撃は痛むが、 ここで怯めば危ういだろう。 お互い同じことだ。 退くという選択は無い。 だが双方がその決意を固めたことで、ここに確かに、最後に立つ…

6月26日の詩 現代詩2.0

2と2.0では色々なところに趣の違いがあるように見える。たとえば現代詩2というならそれはそれで理解できるが、現代詩2.0といわれると、現代詩1.1や現代詩3.14...といったものを想定したくなる。この意味で2.0とは曖昧で不確定な表現だが、詩というものの定義…

6月25日の詩 一多Ψ制

一多Ψ制(いったぷさいせい)…1に対してたくさんのΨを用意して対抗する制度。Ψは多ければ多いほど良いが、コストカットのためにたった2つか、せいぜい3つのΨしか用意されていない企業も多い。(例外的に、味の素や任天堂が10を超えるΨを保有していることを示…

6月23日の詩 言葉とイメージ 救い

空いた胸の悲しみの 宵の眠りの優しさの 木陰の波の最果ての

6月22日の詩 帰り道の僕

帰り道の荷物の重さをまだ覚えている。 それか、少なくとも理解はしている。 重く憂鬱な足取りの反対は、馬鹿みたいな浮かれた鮮明な虹色の夕焼け、どうしようもない虚脱感と疲労ただ帰るだけのほぼ無心の帰り道の荷物の重さやはり憂鬱な足取り、交互に足を…

6月21日の詩 ωの闘争

林檎 沈黙 ωの闘争 果ての果ての果ての果て そのまた果ての向こう側 ifのifのifのif その終わりないifの夢 幻の連鎖 一つの林檎 微笑と沈黙 終わりのこない永久の時のその果てに 一つの林檎 音のない世界の沈黙 光のない世界の陰 矛盾の果て 答えのない問と…

6月20日の詩2 朝顔

朝顔を育てよう 僕と君で そうすれば夏休みだ くだらないけど仕事は続けよう タバコはやめよう お酒もやめよう 夏休みに似合わないから 似合うのはそうだな 夏祭り 浴衣と花火 蝉の声 公園? それから、それから ああ 夏らしいものなんていくらでもあったは…

さよならの練習

さよならの練習を君のためにする ああ友人たちのため さよならは良い思い出にしよう もう会うこともないかもしれないし または会うかもしれないが いずれにしても今日までの交友関係は終わり いまの友達同士という役回りを当たり前にやる日はもうこない そう…

6月20日の詩 さよならの練習

さよならの練習 さよならー さようなら さよなら サヨナラ さようなら サヨナラ さよならー さよなら さよなら さよなら さよなら さよなら! さよーならー さよなーらー さーよーなーらー さよなら サヨナラ さようなら さよなら

6月19日の詩 虹演出

旅に疲れた雨水が駆けまた然る場所で眠るように姿を消す 山 血の巡りを連想させる 理想はこのあめの恵みのように自由に流れ重力に身を任せること あるいは砂のように風に運ばれまた風の吹かない谷の底で眠ること それか宝くじで神の啓示を得て確定虹演出を見…

6月18日の詩 二心の者

砂漠に果実一つ 宇宙に星一つ たった一つの月の前に二つ心が揺れ動く 二つ心の重ね合わせでたった一人で生きていく 世の中にある一つは二つ 嘘の一つ 永遠なる一つ 果実も星も永遠なる一つだが 人は必ず嘘の一つに違いない 僕は一人で二つの心を持っているし…

ジオラマの夢(これはかなり完成度が低い)

ジオラマ ジオラマ 奥へと続く長い道の端っこに僕は立っている。天井は高い。道幅は余裕を持って人がすれ違える程度。よく見る並の蛍光灯が等間隔で照らしているが全体的に少し暗い。足下の両わきには非常灯。ふーんここがジオラマなんだと感心しながら僕は…

6月17日の詩

平地にいくら水を注いでも、 無秩序に流れ去ってゆくだけだろう。 我々は、 平地に溝を刻み込むことで水の流れを制御し、 その行く末を正しく見届けなければならない。

6月16日の詩 ヘルプ・ミー

欠片ちりぢり散りばめて 形にならない意識の破片 寂しい夕暮れ冬の図書室 愛の言葉を探していたよ 知らないことがたくさんあるとわかったけれど どうしてここには自分一人しかいないのだろう 空はすっかり焼けていって こんな遅くに図書室に、一人でいてもい…

6月14日の詩2 証明されない月の行き先2

別バージョンも書いて結論が出せなくなった 証明されない月の行き先暮れた後の夜のはじまりさめざめ深く暗くなってゆく空だけど私が眠ることはない 夜の空にただ一人なのは月の方ではないだろうが誰の言葉も月まで届くことはないそれでもこの大きな星が強い…

6月14日の詩 証明されない月の行き先1

証明されない月の行き先 暮れた後の夜のはじまり さめざめ深く 暗くなってゆく空に あかりの落ちた部屋の中にも 豆電球がひとつ灯れば いわば夕日だ、月でなく その日の終わりに夢見るものを 決して夕日は見送らないが 夜の空にただ一人なのは月の方ではない…

6月13日の詩 ループ

隙を見つけて頭はひとりでに動きはじめる。 僕はそれをただ傍観する。 欲しがるものを与えてやらねばならないからだ。 繰り返される破滅的なシナリオの、 枝葉の果てまで追いかけて、 行き先は全て地獄と決められていることを悟る。 でも本当は、 僕はそれを…

6月12日の詩 俳句

悲しみは無色透明な君の真心

6月10日の詩 サハラゲートの詩人

その時ぼくはもう何も考えなかった。視界は右へ左へ大きく動き、同時に激しく小刻みにも揺れた。真っ赤なランプが点灯してサイレンが鳴り響く。通信はとっくにロストしていた。その時、ぼくは宇宙にいたのだ。落ちゆく船の中に。 ぼくは未完のミッションを抱…

6月9日の詩

ほとんどいつも僕は無(偽物)になっている。僕は無(偽物)にならないと生きていけなかったんだ。 でも、時々ほんとうに有(本物)の人を見ると、やっぱりすごく羨ましいな

6月8日の詩2 砂

僕は小さくため息一つ 丘の上へ駆け上がって 夕日を見るのが好きだった じりじり揺れる沈む夕日は どうしようもなく大きな力そのものに見えた 済んだ言葉が心の中で繰り返される 君の声で繰り返される 返事はどうすればいい なんて返せば100点だろう 迷う心…

6月8日の詩 嘘つきへ

涙なんかに騙されるな 君はそんなんじゃなく、信じたものを愛せ と いつか君はそう言ったよね それがこんな意味とは思わなかった 君は ああ 裏切ったんだ 本当のこと 僕には秘密にしていたね それがとても悲しいけれど もう全部 過ぎたことだ いまさら一体何…

ダイナマイトビーチサンダル

ビーチサンダルをぶん投げると空中で爆発四散した。この破片のひとつひとつが銃弾のように危ない。 あのビーチサンダルに未来はなかった。だから俺は最後の役割として、彼をダイナマイトにしたのだ。俺は元国家認定ビーチサンダルダイナマイトマンで、未来の…

6月7日の詩 行かないでと叫ぶこと

行かないでと叫ぶこと。煙のように消え去ること。星の見えない地下室の夜。お別れ。 泣きそうな声で君が行かないでって叫ぶから 僕は今すぐ愛してると伝えたかった 今から僕は旅に出かける この声も届けることはできないけれど どうか君は心配せずに強く生き…

6月5日の詩 お別れ2

星の落ちるのを見守ること。あなたのために歌うこと。優しい風のある丘で咲く花。お別れ。

6月4日の詩 お別れ

死んだ山に連なること。無償の愛を受けること。目を覆いたくなる夕暮れの詩。お別れ。

6月2日の詩 プラクティス

やかんがグラグラ言って 寒い教室 冬の学校

6月1日の詩2 collapse日本語詩

collapse. collapsecollapse崩壊 collaps崩壊あなたと 崩壊日本語collapse詩 愛せ愛せとあなたは言った 雪を戴く山に向かって 愛せ愛せと言った声は、 声は空に消えたすぐに風が、 風が吹いてかき消した。 消せそれをいま直ぐに、 あなたの祈りはあなた以外…

6月1日の詩 地獄に落ちた君

ああ君 地獄に落ちた君 俺の最高の友達みたいなやつ。 あれから一度の便りもないが、 今度は地獄でカルトでも始めたかな。 悪魔たちと結託して、 吐き気を催す悪事のイノベーション。 お前の次やる最低なことは想像もつかない。 ああそうだ。 ハイエナみたい…