6月14日の詩 証明されない月の行き先1
証明されない月の行き先
暮れた後の夜のはじまり
さめざめ深く
暗くなってゆく空に
あかりの落ちた部屋の中にも
豆電球がひとつ灯れば
いわば夕日だ、月でなく
その日の終わりに夢見るものを
決して夕日は見送らないが
夜の空にただ一人なのは月の方ではないだろう
それでもこの大きな星が強い力でそれを引き留め針路をひとつ定めるならば
そうであるなら証明は
まだ預けよう
証明されない月の行き先
暮れた後の夜のはじまり
さめざめ深く
暗くなってゆく空に
あかりの落ちた部屋の中にも
豆電球がひとつ灯れば
いわば夕日だ、月でなく
その日の終わりに夢見るものを
決して夕日は見送らないが
夜の空にただ一人なのは月の方ではないだろう
それでもこの大きな星が強い力でそれを引き留め針路をひとつ定めるならば
そうであるなら証明は
まだ預けよう