戦い
砂鉄を集めなさい。
隕鉄から得られた砂を。
それを剣にして地に突きたてなさい。
私がここへ来たことを全ての人に伝えて、
未来を私に預けるか、
それとも自分達でどうにかするかを、
改めて考えなさい。
そして、
あなたがたのなかで最も知力と勇気に優れた者が、
その隕鉄の剣を抜いて私と戦いなさい。
あなたがたは蝿のように生きて王にでもなったのかもしれない。あるいは、雑草のように何か別の美しいものどもを静かに追い詰める教師にでもなったのかもしれない。それとも、突然現れて人々をずぶ濡れにする通り雨のように分け隔てなく愛する詩人だとでもいうのだろうか。しかし、たとえそのいずれであったとしても、あるいはまたそれら以外の一切のものであったとしても、あなたがたはただ迫られ、ただ決めなければならない。
なぜならば、私が来たからである。
星を見てこの国の行く末を占いなさい。
この錆びた鉄の塊を黄金に変えなさい。
私を讃える歌を記録に残して、
あなたがたの全ての子孫が、
今と同じように私を讃えられるようにしなさい。
そして、繰り返し言う。
あなたがたのなかで最も知力と勇気に優れたものが、
あの隕鉄の剣を抜いて私と戦いなさい。