7月1日の詩 雨の中の会話
「まあ、良いとは言えないね。だが悪くもない。」
(立ち上がり、イスが床に擦れる音がする)
「……それにしても、自らの問いに対して、質問者もまた回答を用意しておくものだと私は思うがね。」
(一呼吸の間がある)
「あんたこそどうなんだ? 」
(この質問は無視される)
「……雨傘を。」
「まあ、良いとは言えないね。だが悪くもない。」
(立ち上がり、イスが床に擦れる音がする)
「……それにしても、自らの問いに対して、質問者もまた回答を用意しておくものだと私は思うがね。」
(一呼吸の間がある)
「あんたこそどうなんだ? 」
(この質問は無視される)
「……雨傘を。」