いすきですのブログ

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一週間の詩のまとめ・原始的な死の感覚・始点と終点が同じであること

おはようございます こんにちは こんばんは

愛する読者の皆様、いつもわたくしいすきですの詩をご覧いただき、ありがとうございます。本日は、一週間書いた詩をまとめようと思います。

 

 

  • 8月17日の詩(未完)

荷物が重くて坂はとても辛かったけど

この街でひときわ高い丘の上で

ずっと遠くまで見えて

それは素直に好きだった

一人きりが寂しくて

あの街の

その向こうまで

やくざな祈りを届けたいと思っていた

実際は

隣人さえも愛することは無かったが

そんな風で

一体何を欲しいのか

それが今では分からない

 

(コメント)

率直に気持ちを書いた詩です。これはお盆休みを頂いて帰省しているときに書いた詩ですので、こういうことになりました。

両親ともに死別したわけでもなく、全然普通にコミュニケーションをとっているのですが、諸事情あって実家はもぬけの殻です。そういうところに帰ると、今になっても色々なことを「考えたい」と思ってしまいますね。時間経過とともに失ってしまったものを、取り返したいのかもしれません。

対照的に、私の中から記憶は失われてゆくばかりですので、私は真空的な情動にかられ、虚しさに苛まれてしまいそうになる時があります。そういうときに書いた詩なので、こういうことになりました。未完なのは、この気持ちを到底書ききれないと思ったからです。

 

 

 

  • 8月17日の詩2

鳴き疲れのセミたちに

白銀に焼ける昼空に

一人ぼっちのおやすみに

初めてそれをしたときみたいな小さなバイバイ

 

 

  • 8月18日の詩

本当に欲しかったものが何だったのか今となっては分からない。

色や形は覚えてるけど、肝心の手触りや感触なんかがさっぱりだ。

それは今はもう思い出なんかじゃなくなって、

ただ知ってるだけの知識のもの。血肉のないもの。

地球の裏の出来事みたいに温度のないただの事実。

記号の羅列になってしまった。

 

(コメント)

ひとたび失ったものは、二度と帰ってくることはない。

万物の流転とはそういったことであろうと思います。

 

 

 

  • 8月18日の詩

どうしようもないほどの孤独、失意、悲哀、悔しさ、怒り、憎しみ、涙、その他全て、全て。全ての重さ。全ての重さよ。

 

 

 

  • 8月21日の詩

明日を恐れて安酒をあおる君の隣で僕は聖書を読んでも良い。

それか散歩に出掛けよう。

良い公園を知ってるから。

それか街に繰り出そう。

素敵な服を探してみよう。

カラオケだって付き合うし、 少しくらいなら飲んでもいい。

 

それでも僕は、

そうして僕は、

君に生きろと言わねばならない。

 

(コメント)

詩を書き始めた半年前から変化のあったこと、それは140文字を足りないと感じはじめたということです。この詩は私にとってとても大切な気持ちが込められた詩ですが、Twitterでいきなり書き始めてしまってどうにも文字数調整に苦労してしまいました。

メモ帳アプリだと「ライブ感」が足りなくてやる気でないんですよね。なんとなくわかっていただけるかと思います。

いつか加筆版を書けたらいいな、しかし、そういうのが多すぎてしまって全く、詩人として優柔不断になってしまいます。

 

 

 

  • 8月24日の詩

夢は終わりと始まりが 一つになった物語

花を手向けてさよならの

言葉にしないで感じるだけで

いま一瞬のこのときが

春の雪解けの結晶の

さりゆくばかりの水流や

秋の枯れ葉の風に舞い

塵と積もる有様のように

自然で小さな人生なんだと

理解してもいいのかな

そんなことを考えています

 

(コメント)

技巧的には、途中に例示を差し挟んでいるところが工夫だと思います。

この詩にはとても大切な信念を込めています。それは、口にしてみれば当たり前のことかもしれませんが、あらゆる命がまったくの自然的に生まれたであろうという信念です。まあ要するに、儚いですね、というだけの話なんですが、私は命の過程が環境的要因の下に「必然」であることに、奇妙な神秘と超越性を感じます。

ああ人間は、雪のあの結晶のように、どうか美しくありたまえ。

 

 

 

総評っていうわけではありませんが、全体的に生き死にや現在・過去・未来の対比、変遷するあらゆる物事たちについての詩が多かったですね。この時期は毎年、ついそういうことを考えてしまいます。

 

来週の更新も日曜日くらいになると思います。というわけで、ありがとうございました!

 

それでは! 

 

 

 

追伸

実は、今日はコミティア129に行ってきました!

もちろん一般参加です。

ツイッターで見知った方の本を中心にたくさんの本を買ってしまいました。

開始時刻1時間前に到着したのですが、既に大行列でした。

前回はもっと普通に遅くに行ったのですが、大好きな席歯多穂さん(当時九時計名義)という方の『苺剣の嘘』が売り切れてしまったのが悲しかったですね。その反省に早めに向かったので、行列を見たときは焦りました。しかし、なんとか新刊を手に入れられてよかったです。

同サークル悪いメイドさんの新刊ももちろん購入しました。悪いメイドさんという方は、私にとって本当に特別な作家さんで、詩人としても非常に尊敬しています。ブログや連載されているなろう小説(自称)も非常に面白いです。しかしまあ、本当に作品は切れ味が違うというか、僕の感性からみると異次元ですね。常々、悪いメイドさんのことをもっと知りたいとか、精神性に触れてみたいと思っているのですが、根本的に人種が違うんだろうな、という感じです。ある意味僕にとっては憧れまでの存在、隔たれた存在なんだろうなあと思っています。

それからノーマークだったのですが、strawberry*kickさんというサークルの『15年の休日』という本を衝動買いました。人生の全ての休日をあつめたら15年にもなる、そうしてみたら、そんなお休みをどうするか? という大変魅力的な書き出しから始まります。中は、主に趣味のものや生活などについてぎっしり文字が詰められています。こういうの、滅茶苦茶好きなんですよね・・・。

サークルスペースには素敵なおじさまがいらっしゃったのですが、あの方が書いていたのでしょうか? だとすると本当に最高だなあと思いました。わたくしいすきですは、基本的に、趣味についてめちゃめちゃ語る人間がとにかく大好き。

そのほか、今回コミティアで買ったたくさんの本のひとつひとつについて、書きたいことがとってもたくさんあるのですが、それについてはまた機会を改めようと思います。